コラム COLUMN
口を開閉すると痛い……これって顎関節症?
こんにちは。
山形市の歯医者「かつき歯科クリニック」です。
「口を開閉する時に、耳の下あたりが痛む……これって何?」
もしかしたら、それは顎関節症の症状かもしれません。
顎関節症は、日本人の2人に1人がかかっているともいわれている、非常に思い当たる人が多い症状です。
顎関節症の症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
1.痛みがある
耳の下あたりにだるいような痛みがある、または開閉時に痛みがあると、顎関節症が疑われます。
2.「こきっ」というような音がする
顎関節症は、関節円板という、頬の骨と顎の骨の真ん中にある軟組織がずれることによって引き起こされると考えられています。
完全には解明されていない部分もありますが、開閉時にこの関節円板がひっかかり、音を立てる場合があります。
お口の開閉時に「こきっ」という音がしたら、痛みがなくても要注意です。
3.顎がだるい
痛みがなくても、重たいようなだるさがあれば顎関節症かもしれません。
4.口が開かない、開きにくい
関節円板のずれにより、口が開きにくくなってしまうのも顎関節症の症状です。
顎関節症の原因は、まだ完全には解明されていません。
関節円板がずれることによって引き起こされると考えられていますが、その原因は多岐にわたり、特定するのが困難な場合もあります。
1.悪いかみ合わせ
もともと遺伝などでかみ合わせが悪い場合、また、歯科治療などでかみ合わせが悪くなってしまった場合、顎関節症の原因になることがあります。
2.強いかみしめ
主に夜間、歯ぎしりにより、コントロールできないほどの力が顎関節にかかると、顎関節症につながってしまうケースがあります。
3.外的な力によるもの
片方向からだけ長い時間力がかかると、顎関節症のリスクが高まります。
例えば頬杖をつくクセや、変わったところだと、夜眠る時の頬の位置などが原因になることもあります。
顎関節症は全身にも影響をおよぼす疾患です。
頭痛、肩こり、首周りの痛みとして起こってから来院される方もいらっしゃいますが、なるべく早い段階で治療を行うのが理想です。
歯科では、主に、かみ合わせをよくする治療を行います。
症状によっては、歯を削る、被せものをする、矯正を行ったほうがいいケースもあります。
マウスピース療法で、睡眠中の無意識のかみしめの力を軽減させ、顎を正しい位置に導いて、顎関節の緊張を和らげます。
患者さんによって、原因も症状の重さもそれぞれですので、何度も通っていただきながら、その方にあった治療をしていきます。
顎関節症には、さまざまな治療方法があります。
早期発見・早期治療が有効ですので、変だなと思ったらお早めにご相談ください。
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