皆さんこんにちは。

かつき歯科クリニックです。

マウスピース型矯正装置であるインビザラインは、抜歯が不要なケースに適応されることが多いです。

そのため、自ずと抜歯を伴わない矯正治療になりやすいです。

これはマウスピース型矯正装置が歯を平行移動するのに長けていないからです。

一般的なワイヤー矯正は、装置の特性上、どの方向にも歯を移動させることが可能です。

つまり、三次元的な歯の移動が可能であるため、さまざまな症例に適応できるのです。

一方、マウスピース型矯正装置は、歯を内側や外側に傾けたり、移動させたりするのが得意なので、適応範囲も比較的狭くなります。

抜歯をすると、十分なスペースを確保できると同時に、三次元的な歯の移動も必要となります。

その点を踏まえると、抜歯症例ではインビザラインよりもワイヤー矯正の方が適しているといえるのです。

ただし、インビザラインの技術も日々進歩しています。

さまざまな処置を施すことによって、三次元的な歯の移動も可能となっており、抜歯が必要となる症例にも適応できます。

つまり、インビザラインでも治療のために歯を抜くこともあるといえるのです。

矯正における抜歯は、健康な歯を抜くことから、強い抵抗を感じる人も少なくありませんが、歯並びをきれいに整える上で必要な処置です。

矯正治療を検討する上では、抜歯の重要性についてもしっかり理解する必要があります。

抜歯の対象となる歯は確かに健康ではありますが、抜いたとしても大きな弊害が生じることはまずありません。

むしろ、抜歯によって適切なスペースが確保され、歯並びがきれいに整うことによるメリットの方が数倍も大きいのです。

このように、インビザラインによる歯列矯正でも、抜歯が必要となるケースはありますが、それは健康的な口内環境を整える上で必要なことなのです。

もちろん、どうしても抜歯をしたくないという人には、歯を抜かずに歯列を整える方法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。